スタディングで叶える一級建築士試験合格への道 – 独学の強い味方

一級建築士

建築業界の登竜門とも言えるこの資格は、多くの建築関係者が目指す憧れの国家資格です。しかし、その難易度の高さから「狭き門」とも言われ、合格率はおよそ10%前後と決して高くありません。

建築の道を志して、実務経験を積みながら一級建築士試験合格を目指すのに強い見方が「スタディング」というオンライン学習サービスです。仕事と両立しながら効率的に学べるスタディングは、かなりおすすめです。

今回は、一級建築士試験の勉強に取り組む皆さんに向けて、スタディングのメリットについて詳しく解説していきます。特に、働きながら勉強する忙しい社会人の方々にとって、どれだけスタディングが強い味方になるのかをお伝えしたいと思います。

一級建築士試験とは

本題に入る前に、簡単に一級建築士試験について確認しておきましょう。一級建築士試験は学科試験と設計製図試験の2段階で構成されています。

学科試験は例年7月に実施され、「計画」「環境・設備」「法規」「構造」「施工」の5科目から出題されます。一方、設計製図試験は10月に実施され、与えられた条件に基づいて建築物の設計図面を作成する実技試験です。

学科試験に合格してはじめて設計製図試験を受験できるシステムになっており、学科試験の合格率は約25%、設計製図試験の合格率は約60%、最終的な合格率は約10%と言われています。非常に狭き門であることは間違いありません。

そんな難関試験に対抗するために、スタディングというオンライン学習サービスが強い味方になるのです。

スタディング最大のメリット1:「すきま時間」を有効活用できる

スタディングの最大の魅力は、間違いなく「いつでもどこでも」学習できる点にあります。通勤電車の中、昼休み、仕事終わりのカフェなど、ほんの15分程度の「すきま時間」でも効率的に学習を進められるのです。

スマートフォン一つあれば、どこでも学習できるスタディングは、忙しい社会人にとって理想的な学習環境を提供してくれます。一日のすきま時間を合計すると、驚くほどの学習時間を確保できることに気づくでしょう。

私自身、通勤時間の往復1時間と昼休みの30分を活用することで、毎日最低1時間30分の学習時間を確保できました。これだけでも週に7.5時間、月に30時間の学習時間となります。働きながらの資格勉強において、この「すきま時間活用」の重要性は計り知れません。

スタディング最大のメリット2:自分のペースで学習できる

従来の通学型の資格学校と異なり、スタディングでは自分のペースで学習を進められます。仕事が忙しい時期は学習ペースを落とし、余裕がある時期に集中して勉強するなど、フレキシブルな学習計画を立てられるのです。

さらに、理解度に応じて繰り返し視聴できる点も大きなメリットです。難しい単元は何度も視聴し、理解できた単元はスキップするなど、効率的な学習が可能になります。

一級建築士試験の学習範囲は広大で、全ての分野を均等に学習する必要はありません。自分の得意・不得意に合わせて、学習配分を調整できるのはオンライン学習ならではの利点です。

スタディング最大のメリット3:コストパフォーマンスの高さ

スタディングの料金体系は非常にリーズナブルです。一般的な通学型の資格学校と比較すると、その差は歴然としています。

通学型の資格学校では、一級建築士講座の料金は30万円〜50万円が相場です。一方、スタディングの一級建築士講座は、15万円〜20万円程度で受講できます。半額以下というコストパフォーマンスの高さは、特に自己投資として資格取得を目指す社会人にとって大きな魅力と言えるでしょう。

また、講座によっては分割払いにも対応しているため、経済的な負担を軽減できる点も見逃せません。合格保証制度があるコースを選べば、万が一不合格になった場合でも翌年の講座を無料で受講できるため、長期的な視点でも安心です。

スタディング最大のメリット4:学習管理システムの充実

スタディングの学習管理システムは、モチベーション維持に大きく貢献します。学習の進捗状況が視覚的に確認でき、日々の学習時間や理解度がグラフ化されるため、自分の成長を実感しやすい環境が整っています。

また、学習計画機能を使えば、試験日から逆算した最適な学習スケジュールを自動で作成してくれます。「いつまでに何を学習すべきか」が明確になるため、漠然とした不安を感じることなく、計画的に学習を進められるのです。

さらに、定期的に配信されるメールやアプリの通知機能により、学習のリマインドを受け取れるのも地味ながら重要なポイントです。うっかり学習をサボってしまいがちな人にとって、この「お知らせ機能」は継続的な学習習慣を形成するのに役立ちます。

スタディング最大のメリット5:質の高い講師陣と教材

スタディングの講師陣は、業界で実績を持つプロフェッショナルが揃っています。一級建築士講座においても、長年の指導経験を持つベテラン講師が担当しているため、安心して学習に取り組めます。

教材面では、要点を押さえたテキストと分かりやすい講義動画が用意されています。特に、一級建築士試験で重要な「計算問題」については、段階的な解説と豊富な演習問題により、苦手意識を克服できる構成になっています。

さらに、過去問題の解説が充実している点も大きな魅力です。過去の出題傾向を分析し、類似問題を繰り返し解くことで、試験本番での対応力を養えます。「なぜその解答になるのか」という理解を深められる詳細な解説は、ただ暗記するだけではない真の実力を身につけるのに役立ちます。

スタディング最大のメリット6:質問サポートの充実

オンライン学習の弱点として、「疑問点をすぐに質問できない」という点が挙げられますが、スタディングではこの弱点を見事に克服しています。

質問専用フォームを通じて、講師に直接質問できるシステムが整っており、通常48時間以内に回答が得られます。また、よくある質問とその回答はデータベース化されており、過去の質問内容を検索することも可能です。

さらに、同じ講座を受講している受講生同士で情報交換できるコミュニティ機能も用意されています。他の受講生の質問や講師の回答を閲覧できるため、自分が気づかなかった視点や疑問点に触れる機会が増え、学習の幅が広がります。

スタディング最大のメリット7:模擬試験と答練の充実

試験対策において、本番さながらの模擬試験は欠かせません。スタディングでは、学科試験対策として複数回の模擬試験が用意されています。

特に評価したいのは、解答後すぐに採点結果と詳細な解説が確認できる点です。間違えた問題だけでなく、正解した問題についても解説が付いているため、なぜ正解だったのかを理解できます。これにより、「運良く正解した」問題を「確実に正解できる」問題に変えていくことができるのです。

また、設計製図試験対策としては、添削指導付きの答案練習が用意されています。自分の作成した図面を専門の講師が添削してくれるため、どこに改善点があるのかを明確に把握できます。添削結果はデジタルデータで受け取れるため、何度でも見返すことができる点も大きなメリットです。

スタディング最大のメリット8:最新の試験情報を反映した教材

一級建築士試験は、毎年少しずつ出題傾向や重点分野が変化します。また、建築基準法の改正など、法律の変更に伴い試験内容が更新されることもあります。

スタディングでは、このような最新情報を迅速に教材に反映してくれます。法改正があった場合は、その内容を解説する特別講義が追加されるなど、常に最新の試験対策を学べる環境が整っています。

さらに、前年度の試験分析レポートも公開されるため、「どの分野からどのような問題が出題されたか」「今年はどの分野を重点的に学習すべきか」といった戦略的な学習計画を立てられます。試験傾向を把握した効率的な学習は、限られた時間で最大の効果を得るために不可欠です。

スタディング最大のメリット9:学習継続をサポートする機能

資格勉強において最も難しいのは、モチベーションを維持して学習を継続することではないでしょうか。スタディングには、この「継続」をサポートする様々な機能が備わっています。

例えば、学習の習慣化を促す「学習ストリーク」機能。連続で学習した日数を記録し、視覚的にフィードバックしてくれます。「今日も学習して連続記録を伸ばそう」という小さな目標が、日々の学習モチベーションにつながります。

また、月間や週間の学習時間ランキングなど、他の受講生と競い合える要素も用意されています。適度な競争意識が刺激となり、学習への取り組み姿勢が前向きになるのを実感できるでしょう。

さらに、達成度に応じたバッジやトロフィーなど、ゲーム的な要素を取り入れた「報酬システム」も魅力の一つ。これらの小さな成功体験の積み重ねが、長期的な学習継続につながるのです。

スタディング最大のメリット10:卒業生ネットワークへのアクセス

スタディングの隠れた魅力として、卒業生ネットワークへのアクセスが挙げられます。合格者の体験談や学習法、試験当日のアドバイスなど、実際に合格を勝ち取った先輩たちの貴重な情報にアクセスできるのです。

特に、「合格者座談会」のアーカイブ動画は必見です。仕事と学習をどのように両立したのか、試験直前期にどのような対策を行ったのかなど、生々しい体験談から多くの学びを得られるでしょう。

また、SNSを活用した非公式のコミュニティも活発に運営されており、受講生同士で情報交換や励まし合いができる環境が整っています。一人で黙々と勉強を続けるのではなく、同じ目標に向かって頑張る仲間の存在は、精神的な支えとなることでしょう。

一級建築士試験対策におけるスタディングの活用法

ここからは、より実践的な内容として、一級建築士試験対策におけるスタディングの効果的な活用法をご紹介します。

学科試験対策

学科試験は5科目あり、それぞれ特性が異なります。スタディングでは、各科目に合わせた最適な学習方法を提案しています。

計画科目:建築計画、都市計画、建築史などが含まれるこの科目は、暗記要素が多いのが特徴です。スタディングでは、重要キーワードをまとめたフラッシュカード機能を活用することで、効率的な暗記学習が可能です。

環境・設備科目:計算問題が多く出題されるこの科目は、公式の理解と適用が重要です。スタディングの段階的な解説と演習問題を活用することで、苦手意識を克服できるでしょう。

法規科目:建築基準法を中心とした法律の理解が求められるこの科目は、条文の解釈と適用が鍵となります。スタディングでは、具体的な事例を通じて法律の理解を深められる教材が用意されています。

構造科目:力学的な知識が問われるこの科目は、基本原理の理解が重要です。スタディングでは、視覚的な解説と段階的な演習問題により、無理なく理解を深められる構成になっています。

施工科目:実務的な知識が問われるこの科目は、施工手順や品質管理などの理解が必要です。スタディングでは、実際の現場写真や図解を交えた解説により、イメージしやすい教材が提供されています。

設計製図試験対策

設計製図試験は、限られた時間内に要求される条件を満たす設計図面を作成する実技試験です。スタディングでは、以下のような段階的な学習が可能です。

基礎知識の習得:エスキス(ゾーニング)の基本から、図面表現の技術まで、段階的に学べるカリキュラムが用意されています。

過去問分析:過去の出題傾向を分析し、どのような条件が出題されやすいのかを把握できる教材が充実しています。

添削指導:自分の作成した図面を専門講師が添削してくれるサービスは、自己流の誤った解答パターンを修正するのに役立ちます。

時間配分のトレーニング:本番と同じ時間配分で練習できる模擬試験により、時間管理能力を養えます。

スタディングで学習する際の注意点

ここまでスタディングのメリットを紹介してきましたが、効果的に活用するために注意すべき点もいくつかあります。

自己管理能力が求められる

オンライン学習の最大の弱点は、自己管理能力が求められる点です。通学型の資格学校と違い、決まった時間に教室に行く「強制力」がないため、ついつい後回しにしてしまう危険性があります。

これを克服するためには、「毎日同じ時間に学習する」「週間・月間の学習計画を立てる」など、自分なりのルールを設定することが大切です。スタディングの学習管理機能を積極的に活用し、計画的に学習を進めましょう。

実物の教材との併用を検討する

スタディングはデジタル教材が中心ですが、一級建築士試験では法令集や参考書など、紙の教材も重要です。特に、学科試験では書き込み式の問題集で演習することで、知識の定着度が高まります。

スタディングの教材を主軸としつつ、必要に応じて市販の問題集や法令集を併用することを検討してみてください。デジタルと紙の両方のメリットを活かすことで、より効果的な学習が可能になるでしょう。

実務との連携を意識する

一級建築士試験は、実務経験がものを言う試験でもあります。特に設計製図試験では、実際の設計経験が大いに役立ちます。

日々の実務の中で「これは試験に関連している」と意識することで、仕事自体が勉強になります。スタディングで学んだ知識を実務に活かし、実務で得た経験をスタディングの学習に反映させる。この好循環を生み出すことが、効率的な学習につながるでしょう。

最後に:スタディングで叶える一級建築士への道

一級建築士の資格取得は、建築に携わる者にとって大きな目標であり、キャリアアップの重要なステップです。しかし、その道のりは決して平坦ではありません。

仕事と勉強の両立、広範な学習範囲、高い難易度…様々な障壁に直面することでしょう。そんな時、スタディングという学習パートナーの存在は大きな支えになります。

「いつでもどこでも」学べる柔軟性、コストパフォーマンスの高さ、質の高い教材、充実したサポート体制。これらのメリットを最大限に活用することで、一級建築士という高い壁を乗り越えられるはずです。

私自身、スタディングで学ぶことで、仕事を続けながらも効率的に試験対策を進めることができました。もちろん、合格までの道のりは決して楽ではありませんでしたが、スタディングのサポートがあったからこそ、最後まで諦めずに学習を続けられたと感じています。

あなたも、スタディングという強い味方を味方につけて、一級建築士合格への一歩を踏み出してみませんか?きっと、新たな可能性が広がることでしょう。

参考:スタディングの一級建築士講座の選び方

最後に、スタディングの一級建築士講座を選ぶ際のポイントを簡単にまとめておきます。

学習目的に合わせたコース選択:「学科試験対策」「設計製図試験対策」「総合対策」など、目的に合わせたコースを選びましょう。

学習期間を考慮する:「通常講座(1年間)」「短期集中講座(6ヶ月)」など、自分の学習計画に合わせて選択できます。

サポート内容を確認する:質問対応、添削指導、模擬試験の回数など、サポート内容は講座によって異なります。自分に必要なサポートが含まれているか確認しましょう。

無料体験を活用する:実際に購入する前に、無料体験で講義の雰囲気や学習システムを確認することをおすすめします。

スタディングの一級建築士講座は、あなたの状況や目標に合わせて選べる多様なラインナップが用意されています。自分に最適なコースを選択し、効率的な学習で合格を目指しましょう!

一級建築士受験|4大資格学校徹底比較ガイド

こんにちは、建築業界で働く皆さん。一級建築士の資格取得を目指していますか?この難関資格を攻略するために、多くの方が資格学校のサポートを検討されていることでしょう。

今回は、一級建築士試験対策として人気の高い4つの資格学校「日建学院」「総合資格学院」「TAC」「スタディング」を徹底的に比較し、それぞれの特徴や料金体系、カリキュラム内容などを詳しく解説します。あなたの学習スタイルや予算、時間的制約に合った最適な選択肢を見つける参考にしてください。

一級建築士試験の概要とその難しさ

まず、一級建築士試験の概要について簡単に触れておきましょう。一級建築士試験は、学科試験(五教科)と設計製図試験の2段階で実施されます。学科試験は7月に、設計製図試験は10月に行われ、学科試験に合格しなければ設計製図試験を受けることができません。

一級建築士試験の難易度は非常に高く、平均合格率は例年10〜15%程度。特に設計製図試験の合格率は30〜35%前後となっており、学科試験と併せると最終的な合格率は低くなります。このような難関試験に挑むにあたり、多くの受験生が資格学校のサポートを活用しています。

それでは、各資格学校の特徴を見ていきましょう。

日建学院

概要と特徴

日建学院は建築系資格の老舗校として全国に多数の校舎を展開しています。一級建築士をはじめ、二級建築士や施工管理技士など建築系資格の合格実績が豊富で、業界内での知名度・信頼度が非常に高いのが特徴です。

カリキュラム・コース体系

日建学院の一級建築士講座は、基本的に以下のようなコース体系になっています:

総合本科生コース:学科試験・設計製図試験の両方を対策する総合コース

学科本科生コース:学科試験のみに特化したコース

製図本科生コース:設計製図試験のみに特化したコース

WEB通信コース:教室に通わず、オンラインで学習できるコース

各コースには、平日夜間クラス、土日クラス、通信クラスなど、受講生のライフスタイルに合わせた選択肢が用意されています。

教材・講義の特徴

日建学院の教材は、長年の指導実績をベースに体系的に整理されており、重要ポイントが明確に解説されています。特に「赤本」と呼ばれるテキストは定評があり、多くの受験生に活用されています。

講義は、ベテラン講師陣による分かりやすい解説が特徴で、特に製図試験対策では実践に即した指導が行われています。また、添削指導も丁寧で、一人ひとりの課題に対して具体的なアドバイスがもらえると評判です。

料金体系

日建学院の料金体系は以下のような目安となります(2024年5月現在):

総合本科生コース:約60〜70万円

学科本科生コース:約30〜40万円

製図本科生コース:約30〜40万円

WEB通信コース:約20〜30万円

各コースには教材費が含まれており、模擬試験や添削指導なども基本的にはコース料金内で受けられます。また、前年度不合格者向けの割引制度や分割払いなどの支払いオプションも充実しています。

サポート体制

日建学院の強みの一つがきめ細かいサポート体制です。担任講師制を採用しており、学習の進捗管理や質問対応をしっかりフォローしてくれます。また、自習室の利用や質問対応なども充実しており、モチベーション維持にも役立ちます。

さらに、全国に校舎があるため、転勤などで引っ越しても継続して学習しやすい環境が整っています。

合格実績・評判

日建学院は毎年多くの合格者を輩出しており、一級建築士試験での合格実績は業界トップクラスです。「手厚い指導」「分かりやすい解説」「充実した教材」などの点で受講生からの評価が高い一方で、「料金が高め」という声も聞かれます。

実際の口コミでは、「通学制のため強制的に勉強する習慣がつけられた」「講師の熱意が伝わってくる授業だった」「添削指導が丁寧で大きく成長できた」などのポジティブな評価が多く見られます。

日建学院についての詳しい記事も書いていますので参考にどうぞ

総合資格学院

概要と特徴

総合資格学院も建築系資格対策の大手校として知られており、全国主要都市に校舎を展開しています。特に一級・二級建築士試験の合格実績が豊富で、製図試験対策に定評があるのが特徴です。

カリキュラム・コース体系

総合資格学院の一級建築士講座は、以下のようなコース体系が中心です:

総合講座:学科試験と設計製図試験の両方を対策する総合コース

学科講座:学科試験対策に特化したコース

製図講座:設計製図試験対策に特化したコース

通信講座:教室に通わずに学習できるコース(DVD教材や添削指導付き)

各コースには、平日夜間や土日集中など、様々な受講スタイルが用意されています。また、実務経験の浅い方向けの基礎力養成講座なども充実しています。

教材・講義の特徴

総合資格学院の教材は実務的な視点からまとめられており、特に法規や構造計算など難解な分野の解説に定評があります。オリジナルのサブノートなども充実しており、要点整理に役立つと評判です。

講義は実務経験豊富な講師による実践的な内容が特徴で、特に製図試験対策では「エスキス(計画の骨格作り)」の指導に力を入れています。製図の添削指導も非常にきめ細かく、的確なアドバイスがもらえると高く評価されています。

料金体系

総合資格学院の料金体系は以下のような目安となります(2024年5月現在):

総合講座:約65〜75万円

学科講座:約35〜45万円

製図講座:約30〜40万円

通信講座:約25〜35万円

教材費は基本的にコース料金に含まれており、模擬試験や添削指導もコース内でカバーされています。また、再受講割引や早期申込割引などの制度もあります。

サポート体制

総合資格学院では、個別指導やグループ学習会などのサポート体制が充実しています。特に製図試験対策では、少人数制のきめ細かい指導が行われており、一人ひとりの課題に合わせたアドバイスが受けられます。

また、自習室の利用や質問対応なども充実しており、受講生同士の交流の場も設けられています。モチベーション維持や情報交換の場として活用されています。

合格実績・評判

総合資格学院も毎年多くの合格者を輩出しており、特に製図試験での合格実績が高いことで知られています。「製図指導が丁寧」「実務的な視点からの解説が役立つ」「サポート体制が充実している」などの点で評価が高い一方、日建学院と同様に「料金が高め」という声もあります。

実際の口コミでは、「製図の添削指導が非常に丁寧で、毎回大きく成長を感じられた」「講師の実務経験に基づく解説がとても分かりやすかった」「サポート体制が手厚く、質問しやすい環境だった」などの声が多く見られます。

総合資格学院について詳しい記事も書いていますので参考にどうぞ

TAC

概要と特徴

TACは公認会計士や司法書士など多様な資格の受験指導で知られる大手予備校で、建築士試験対策も提供しています。特に大都市圏を中心に校舎を展開しており、体系的なカリキュラムと多様な学習形態が特徴です。

カリキュラム・コース体系

TACの一級建築士講座は、以下のようなコース体系になっています:

本科生コース:学科試験と設計製図試験の両方を対策する総合コース

学科コース:学科試験対策に特化したコース

製図コース:設計製図試験対策に特化したコース

Web通信講座:オンラインで学習できるコース

各コースは、平日夜間や土日、Web通信など、様々な受講スタイルから選択可能です。特にWebでの受講環境が充実しており、忙しい社会人でも学びやすい工夫が施されています。

教材・講義の特徴

TACの教材は論理的・体系的にまとめられており、試験に出やすいポイントが効率よく学べるように構成されています。特に学科試験対策では、過去問分析に基づいた的確な出題予想と解説が好評です。

講義は、試験のポイントを分かりやすく解説するスタイルで、特に法規や計算問題などの難解分野の解説に定評があります。また、Webでの講義視聴は何度でも復習できるシステムになっており、理解度に合わせた学習が可能です。

料金体系

TACの料金体系は以下のような目安となります(2024年5月現在):

本科生コース:約55〜65万円

学科コース:約30〜35万円

製図コース:約25〜35万円

Web通信講座:約20〜30万円

教材費はコース料金に含まれており、模擬試験や添削指導なども基本的にはコース内でカバーされています。また、早期申込割引や再受講割引なども用意されています。

サポート体制

TACのサポート体制としては、質問制度や自習室の利用、オンラインでの質問対応などが充実しています。特にWeb講座では、質問フォームを通じて細かな疑問点を解消できるシステムが整っています。

また、模擬試験や答練などの演習機会も豊富に用意されており、自分の実力を客観的に把握しやすい環境が整っています。

合格実績・評判

TACも一定の合格実績を持っていますが、建築士試験に関しては日建学院や総合資格学院ほどの圧倒的な知名度はありません。しかし、「Web講座が充実している」「体系的で分かりやすい解説」「効率的な学習ができる」などの点で評価されています。

実際の口コミでは、「仕事が忙しくても隙間時間にWeb講座で学習できた」「論理的な解説で理解が深まった」「模擬試験が本番の良い練習になった」などのポジティブな評価が見られます。一方で、「製図指導は他校のほうが充実しているかも」という声も散見されます。

TACについての詳しい記事も書いていますのでこちらからお願いします

スタディング

概要と特徴

スタディングは、完全オンライン型の資格学校として近年急速に人気を集めています。建築士試験だけでなく様々な資格対策講座を提供していますが、その最大の特徴は「低価格」と「時間や場所を選ばない学習スタイル」です。

カリキュラム・コース体系

スタディングの一級建築士講座は、以下のようなコース体系になっています:

一級建築士総合コース:学科試験と設計製図試験の両方を対策

一級建築士学科コース:学科試験のみの対策

一級建築士製図コース:設計製図試験のみの対策

各種単科コース:特定の科目や分野に特化した短期集中コース

すべてのコースがオンラインでの受講となり、教室での対面授業はありません。スマホやタブレット、PCなどで24時間いつでも学習できる点が最大の魅力です。

教材・講義の特徴

スタディングの講義は、すべてオンライン動画で提供され、短時間(15分程度)の単元に分割されているため、隙間時間を活用した学習が可能です。また、倍速再生機能なども備えており、効率的に学習を進められます。

教材はオンラインテキストとPDF形式の資料が中心で、必要に応じて印刷して活用できます。特に要点がコンパクトにまとめられている点が特徴で、効率良く重要ポイントを押さえられるように工夫されています。

料金体系

スタディングの料金体系は以下のような目安となります(2024年5月現在):

一級建築士総合コース:約20〜30万円

一級建築士学科コース:約10〜15万円

一級建築士製図コース:約10〜15万円

各種単科コース:約3〜8万円

他の大手資格学校と比較して、かなりリーズナブルな料金設定となっています。また、定期的にキャンペーンやセールも実施されており、さらにお得に受講できるチャンスもあります。

サポート体制

スタディングのサポート体制としては、オンラインでの質問対応や掲示板での情報交換、学習進捗管理機能などが用意されています。また、製図試験対策ではオンラインでの添削指導も行われています。

ただし、対面での指導やリアルタイムでの質疑応答などはないため、自己管理能力や学習意欲が求められる面があります。

合格実績・評判

スタディングは比較的新しい学習サービスのため、大手資格学校ほどの長期的な合格実績はありませんが、近年は着実に合格者を輩出しています。「コストパフォーマンスが高い」「自分のペースで学習できる」「隙間時間を有効活用できる」などの点で評価が高いです。

実際の口コミでは、「仕事や育児と両立しながら効率良く学習できた」「価格が手頃で始めやすかった」「移動中や寝る前など、いつでもどこでも勉強できるのが良かった」などの声が多く見られます。一方で、「自己管理が難しい」「対面での指導がないので不安だった」という声も一部あります。

スタディングに関して、詳しい記事も書いています。

4校の比較ポイント

ここまで各資格学校の特徴を見てきましたが、ここからは主要な比較ポイントごとに4校を横断的に比較していきます。

料金面で比較の順位(高い順)

総合資格学院:総合講座で約65〜75万円

日建学院:総合本科生コースで約60〜70万円

TAC:本科生コースで約55〜65万円

スタディング:総合コースで約20〜30万円

スタディングは他の3校と比較して圧倒的にリーズナブルな料金設定となっています。一方、日建学院と総合資格学院は料金は高いものの、そのぶん手厚い指導やサポートが期待できます。

学習スタイルの柔軟性

スタディング:完全オンラインで24時間いつでもどこでも学習可能

TAC:Web通信と通学のハイブリッド型で選択肢が豊富

日建学院:通学中心だがWEB通信オプションもあり

総合資格学院:通学中心だが通信講座オプションもあり

特に時間的制約の厳しい社会人や地方在住者には、スタディングやTACのWeb講座が適しているでしょう。

製図指導の充実度

総合資格学院:製図指導に定評があり、エスキス力の養成に強み

日建学院:添削指導が丁寧で実践的な指導が充実

TAC:基本的な指導は充実しているが、対面での細かい指導は他2校に一歩譲る

スタディング:オンラインでの添削指導はあるが、対面指導の細かさには欠ける

製図試験対策を重視する場合は、総合資格学院や日建学院の対面指導が安心感があります。

サポート体制の充実度

日建学院:担任講師制で手厚いフォロー、質問対応や自習室も充実

総合資格学院:個別指導や少人数制指導が充実、質問対応も手厚い

TAC:質問制度や模擬試験などサポートツールは充実

スタディング:オンラインでのサポートは整っているが、対面サポートはなし

モチベーション維持が難しい方や、細かい質問をしながら学びたい方には、日建学院や総合資格学院のサポート体制が適しています。

学習教材の特徴

日建学院:体系的にまとめられた「赤本」が定評、基礎から応用まで幅広くカバー

総合資格学院:実務的視点からまとめられた教材、サブノートなど補助教材も充実

TAC:論理的・体系的な構成で効率的に学べる教材

スタディング:コンパクトにまとめられた要点集約型の教材

基礎から丁寧に学びたい方には日建学院や総合資格学院、効率重視の方にはTACやスタディングの教材が合うでしょう。

あなたに合った学校の選び方

ここまでの比較を踏まえて、あなたの状況に合った資格学校の選び方をご紹介します。

以下のような人には「日建学院」がおすすめ

じっくり基礎から学びたい方

手厚いサポートを受けながら学習したい方

製図の添削指導を重視する方

校舎に通うことでモチベーションを維持したい方

合格実績の豊富さを重視する方

以下のような人には「総合資格学院」がおすすめ

特に製図試験対策に力を入れたい方

実務的な視点からの解説を重視する方

エスキス力を重点的に強化したい方

少人数制の丁寧な指導を受けたい方

実務経験が豊富な講師から学びたい方

以下のような人には「TAC」がおすすめ

Webと通学のハイブリッド型で学びたい方

体系的・論理的な解説を好む方

効率的に学習ポイントを押さえたい方

様々な受講スタイルから選択したい方

学科試験対策に特に力を入れたい方

以下のような人には「スタディング」がおすすめ

費用を抑えて効率的に学びたい方

仕事や家庭と両立しながら自分のペースで学習したい方

通学する時間がない、または近くに校舎がない方

隙間時間を活用して学習したい方

自己管理能力に自信がある方

まとめ:最終的な選択のポイント

最後に、資格学校選びの際に検討すべき重要なポイントをまとめます。

予算:支払える金額の範囲内で最適な選択を

学習スタイル:通学型かオンライン型か、自分に合った学習環境を選ぶ

時間的制約:仕事や家庭との両立を考慮した学習スケジュールが組めるか

サポートの必要性:自己管理型か手厚いサポート型か、自分に必要なサポートレベル

弱点分野:特に苦手な分野(学科or製図)に強い学校を選ぶ

アクセス:通学型の場合、通いやすい立地にあるか

口コミや実績:実際の合格者の声や合格実績を参考にする

どの資格学校を選ぶにしても、最終的に合格を勝ち取るのはあなた自身です。自分の学習スタイルや生活環境に合った学校を選び、効率的かつ効果的に学習を進めることが合格への近道となるでしょう。

また、資格学校に通うだけでなく、職場の先輩や同じ目標を持つ仲間との情報交換や勉強会なども積極的に活用すると、さらに学習効果が高まります。

一級建築士という難関資格へのチャレンジは決して楽な道のりではありませんが、適切なサポートと自分に合った学習環境を選ぶことで、合格への道のりはぐっと近づきます。あなたの建築キャリアの新たなステージに向けて、ぜひ最適な選択をしてください。

この記事が、あなたの資格学校選びの参考になれば幸いです。

一級建築士試験、資格学校は通うべき? か独学か?

建築業界で10年以上キャリアを積み、一級建築士として活動している筆者です。今日は多くの方から質問される「一級建築士の受験勉強、資格学校に通うべきか」について、経験者の視点から本音で徹底的に解説していきます。

難関資格・一級建築士試験の実態

一級建築士試験は建築系資格の最高峰と言われ、毎年合格率は10程度の難関試験です。学科試験(五教科)と製図試験の2段階方式で行われ、学科に合格してはじめて製図試験にチャレンジできるシステムになっています。

学科試験は計画、環境・設備、法規、構造、施工の5分野から出題され、幅広い知識が求められます。製図試験は限られた時間内に課題に沿った建築物の設計図を作成するもので、実務的な応用力や表現力が問われます。

こう言ってしまうと身も蓋もありませんが、資格学校に通うべきか?独学か? それは人によります。

資格学校に通うべきかどうかは「その人の状況による」というのが正直なところです。合格者の中には完全独学で突破した人もいれば、資格学校をフル活用した人もいます。

私自身は、資格学校に通いたかったのですが当時お金がなくて独学を選びました。まわりの友人たちが通っているのをうらやましく思ったことが思い出されます。

そして独学で合格した経験と、友人たちから聞いた話、先輩や後輩たちから聞いた話を総合して導いたのが「学科は半独学、製図は学校活用」というハイブリッド方式です。資格学校、独学それぞれのメリット・デメリットを補う形になっておりお勧めしたい方法です。

ハイブリッド方式を採用するにおいての、資格学校、独学のメリット、デメリットを書いていきます。

資格学校のメリット

1. 体系的なカリキュラムでムダなく学べる

資格学校の最大のメリットは、試験に必要な範囲を効率よく学べること。一級建築士試験の範囲は膨大ですが、学校のカリキュラムは「試験に出る可能性が高い内容」に焦点を当てています。

特に独学だと、「どこまで勉強すればいいのか」という線引きが難しく、過剰に勉強してしまったり、逆に重要な部分を見落としたりするリスクがあります。学校のテキストは試験対策に特化しているため、効率的に学習できます。

2. プロの講師による的確な指導

建築の各分野には、それぞれ専門のプロフェッショナルが講師として教えてくれます。構造計算の考え方や環境工学の複雑な計算なども、専門家の解説を聞くことでスムーズに理解できることが多いです。

また、「この分野は毎年こういう角度から出題される」「この公式は覚えておくべき」といった試験のコツも教えてもらえます。

3. 学習ペースが維持できる

独学の最大の敵は「モチベーション維持」です。仕事をしながらの勉強は想像以上に大変で、疲れて帰宅した後に自分を追い込むのは至難の業。

資格学校に通うと授業スケジュールや課題提出のデッドラインがあるため、否応なく勉強ペースを維持できます。また、同じ目標を持つ仲間がいることで、良い意味での競争意識も生まれます。

4. 質問できる環境がある

独学していると、わからない部分でつまずいたときに相談できる相手がいないのが辛いところ。資格学校なら講師に質問できますし、学習仲間とも情報交換できます。

特に、製図試験の採点基準は曖昧な部分もあるため、経験豊富な講師からのフィードバックは非常に価値があります。

5. 模擬試験や過去問対策が充実

多くの資格学校では、本番さながらの模擬試験を実施しています。時間制限のある中で実力を試す経験は、本番での精神的余裕につながります。

また、過去問の解説も詳しく行ってくれるため、出題傾向や解答のポイントを効率よく学べます。製図試験については、添削指導を受けられるのも大きなメリットです。

資格学校のデメリット

1. 費用がかかる

資格学校の最大のデメリットは費用です。学科・製図の総合コースだとかなり高額になることも珍しくありません。独学であれば参考書代数万円程度で済むことを考えると、経済的負担は大きいです。

とはいえ、効率よく合格できるなら、長期的に見れば仕事の機会損失を考えると投資対効果は十分にあると言えます。

2. 通学の時間的負担

平日夜間や週末に通学する必要があるため、仕事や家庭との両立が大変です。特に地方在住の方は、通学可能な学校が限られる場合もあります。

最近ではオンライン講座も充実してきているため、通学の負担なく質の高い授業を受けられる選択肢も増えています。

3. 学校のペースに合わせる必要がある

自分のペースで学習したい人にとっては、決められたスケジュールで進む学校のカリキュラムがストレスになることも。得意分野はサクサク進めたいのに、クラスのペースで足踏みしなければならない場面もあります。

独学のメリット

費用を抑えられる: 参考書と過去問題集だけで数万円程度

自分のペースで学習できる: 得意分野は早く、苦手分野はじっくり

時間や場所に縛られない: 通勤時間や休憩時間など隙間時間を活用できる

自分に合った教材を選べる: 理解しやすい解説スタイルの本を選択できる

独学のデメリット

モチベーション維持が難しい: 自己管理能力が問われる

質問できる相手がいない: わからない部分で立ち止まりがち

効率的な学習順序がわかりにくい: 何から手をつければいいか迷う

製図試験対策が難しい: 添削を受けられないため自己流になりがち

以上のメリットデメリットから私が導き出した「ハイブリッド方式」を勧めます。

私自身は、当時お金がなくて、資格学校に通う事が出来なかったのですが、周りの人間からの情報や自分の経験等を総合していくと、最も効率が良いと感じるのは「学科は基本独学+弱点分野だけ講座受講」「製図は学校活用」というハイブリッド方式です。

学科試験対策

学科試験の各分野は、自分の職務経験や大学での専攻によって得意・不得意がはっきり分かれることが多いです。私の場合、設計事務所勤務だったため計画や法規は得意でしたが、構造や設備は苦手でした。

基本的な部分は市販の参考書と過去問で対策し、苦手な構造計算などは資格学校のスポット講座を受講しました。全科目をフルコースで受けるより費用も抑えられますし、自分のペースで勉強できる部分は自分で進められます。

参考書選びのコツは、「過去問題集」「分野別対策本」「用語集」をバランスよく組み合わせることです。特に過去問は10年分くらい解いておくと、出題傾向がつかめます。

ただし、お金に余裕があるなら、学科試験から資格学校に通うことをお勧めします。

製図試験対策

一方、製図試験は資格学校の活用をお勧めします。独学では難しい点が多いためです。

独学ではかなり合格することは厳しいと思います。

採点基準の理解: 製図試験は「何を書けば点数がもらえるか」という採点基準を理解することが重要ですが、独学ではその感覚をつかみにくいので、添削指導で 自分の図面の良い点・悪い点を客観的に指摘してもらえたり、限られた時間内で図面を完成させる時間配分のコツをやテクニックを学べるからです。

また、普段図面をあまり書かない方もトレース練習や 基本的な図面表現や記号の書き方を学ぶ事が出来ます。

私は製図試験対策で資格学校に通い、講師の添削を受けるたびに確実にレベルアップしていくのを実感できました。

資格学校選びのポイント

資格学校に通うと決めた場合、以下のポイントを確認しておくと良いでしょう。

合格実績: 単純な合格者数だけでなく合格率も確認する

講師陣: 実務経験が豊富な講師がいるか

カリキュラム: 自分の予定に合った受講スタイルがあるか

サポート体制: 質問対応や補講の有無

教材の質: 可能なら事前に見せてもらう

口コミ評判: 実際に通った人の声を集める

無料説明会や体験講座を利用して、自分に合った学校を選ぶことをおすすめします。

最後に、どのような人にどんな学習法が向いているか、簡単にまとめておきます。

【資格学校フル活用型が向いている人】

自己管理が苦手で強制力が欲しい人

効率よく短期合格を目指したい人

質問できる環境が欲しい人

費用よりも時間を優先したい人

【完全独学型が向いている人】

自己管理能力が高い人

建築実務経験が豊富な人

予算を抑えたい人

マイペースで学習したい人

【ハイブリッド型が向いている人】

得意・不得意がはっきりしている人

効率と費用のバランスを取りたい人

製図に不安がある人

オンライン講座と独学を組み合わせたい人

一級建築士試験の学習法に絶対的な正解はありません。自分の状況、性格、予算を考慮して最適な方法を選ぶ、自分に合った学習スタイルを見つけることが大切です。

私のおすすめは、まず市販の参考書で全体像をつかみ、独学で対応できそうな部分とサポートが必要な部分を見極めること。そのうえで資格学校の説明会に足を運び、提供されているサービスと自分のニーズを照らし合わせてみてください。

「資格学校か独学か」という二択ではなく、両方の良いとこ取りをするハイブリッドアプローチが、多くの人にとって効率的な選択になるでしょう。

次回は、資格学校に通う場合、どこの資格学校に通うべきかの参考になる、一級建築士受験|4大資格学校徹底比較ガイドを書いていきます。

最後に、一級建築士試験は難関ですが、計画的に取り組めば必ず突破できます。この記事が皆さんの学習計画の参考になれば幸いです。

一級建築士試験とは

一級建築士試験とは

一級建築士として建築のプロフェッショナルを目指すための試験です。
建築の世界には様々な職種と資格がありますが、その頂点に立つのが「一級建築士」です。
責任の大きさ、社会的信頼度のいずれをとっても、建築界における最高峰の国家資格と言えるでしょう。
私も長年この資格取得に向けて努力し、合格できた時の喜びは今でも鮮明に覚えています。
これから挑戦する方々に、一級建築士試験の全容と効果的な対策法をお伝えします。

一級建築士は、建築士法に基づく国家資格であり、どんな規模や用途の建築物でも設計・工事監理ができる唯一の資格です。二級建築士や木造建築士と異なり、高層ビルや大規模商業施設、病院、学校などの設計も手がけることができますし、業務独占資格ですので 一定規模以上の建築物は一級建築士でなければ設計できません。
また建築士事務所の開設をして独立することも出来ますし、社会的信頼を得てクライアントや関係者からの高い信頼を得ることにも繋がります。
さらにキャリアアップで建設会社やゼネコンでの昇進や給与アップにつながります。
一級建築士の資格があれば、設計事務所、建設会社、不動産、行政など多方面で活躍可能です。

そんな一級建築士ですが、受験するには受験資格が必要になります。

一級建築士の受験資格


一級建築士の受験資格は、建築士法第14条に基づいて定められており、以下のいずれかに該当する方が受験可能です:
– 大学・短期大学・高等専門学校で指定科目を修めて卒業した者
– 二級建築士の資格保有者
– 建築設備士の資格保有者
– 国土交通大臣が同等以上の知識・技能を有すると認める者
また、令和2年の法改正により、従来は受験資格として必要だった実務経験が不要となり、試験合格後の免許登録時に審査される形に変更され、
この法改正により、大学卒業後すぐに一級建築士試験を受験できるようになりました。

試験の全体像として、一級建築士試験は、大きく分けて3つの段階で構成されています。


1. 学科試験(マークシート方式)


7月上旬に実施され、以下の5科目が出題されます。
– 計画(建築計画・都市計画)
– 環境・設備(建築環境・設備)
– 法規(建築基準法など)
– 構造(構造力学・建築材料)
– 施工(建築工事・施工管理)
この5科目で構成され、合格基準は総合点の60%以上かつ科目ごとの最低基準をクリアすること。幅広い知識が求められます。

2. 設計製図試験(記述・作図方式)


10月上旬に実施され、与えられた課題に対して建築物の設計を行います。
学科試験を通過すると、設計製図試験に進みます。こちらは与えられた課題に沿って設計図を作成する実技試験となり、実務力が問われます。
試験時間: 6時間30分
出題内容: 中規模〜大規模の公共建築物や複合施設など
提出物: エスキス(ゾーニング図など)、平面図、断面図、立面図、その他指定された図面等

3. 合格発表と登録手続き


学科試験: 9月上旬に合格発表
設計製図試験: 12月上旬に合格発表
登録手続き: 合格後に都道府県知事に申請して免許を取得

一級建築士試験の合格率は、
学科試験: 例年15〜25%程度
設計製図試験: 例年20〜30%程度
最終合格率: 例年10%程度(学科・製図の両方に合格した人の割合)

となっており、簡単な試験ではありません。
しかし、しっかりとした準備をして勉強を行えば、合格できる試験です。

一級建築士試験は確かに難関ですが、毎年多くの方が合格しています。それは夢ではなく、適切な戦略と継続的な努力によって実現可能な目標です。
試験勉強を通じて得られる知識と経験は、合格後の実務においても大きな財産となります。建築に対する情熱を持ち続け、一歩一歩着実に前進していきましょう。
あなたの建築人生において、この試験がさらなる飛躍のためのステップとなることを心から願っています。
未来の一級建築士のみなさん、頑張って下さい!

自己紹介

はじめまして、なにわの一級建築士といいます。


30年の実務経験があり、設計事務所やゼネコンの設計部等で様々な建物の設計に携わってきました。

一級建築士の他には、1級建築施工管理技士、宅地建物取引士、FP2級、福祉住環境コーディネーター2級等の資格を持っています。

一級建築士の試験に合格したのはかなり前ですが、毎年のように後輩や部下が一級建築士の試験を受験しているので、昨今の状況も理解しています。

建築関係でない人は知らないと思いますが、一級建築士の試験は、数ある国家資格の中で過酷な方だと思います。
過酷って大袈裟な。ただの試験でしょって思う人も多いと思いますが、実際に一級建築士試験に挑戦するとかなり過酷なんです。
人によって違いますが、まだまだブラックな建築業界、毎日残業した上で、夜中まで勉強して、休みの日も一日中勉強。
独学の人も中にはいますが、一級建築士試験を受験する人は、大抵は資格学校に何十万も払い、家族や友達、彼女、彼氏との付き合いを断り、1年間勉強し続ける忍耐力も必要となってきます。

このブログでは、一級建築士の試験に合格するためには、資格学校に通う必要があるのか、通うならどこの資格学校がいいのかをお伝えしていけたらと思っております。